あけましておめでとうございます。
2018年になりました。
新年をむかえると、
今年の「ビジョン」てきなことを
決めたりする人も多いと思います。
とくに会社の経営をしてる人にとっては
会社の指針となる大切なことだと思いますが、
「テレビ取材を獲得する」という観点からすると、
とっても危険な匂いがプンプンしてきます。
結論から言うと、
「会社のビジョン」
「今年のビジョン」などを
プレスリリースに書いては、
絶対にいけません。
ちなみに会社のビジョンっていうのは、
「私たちは最先端のテクノロジーで世界に笑顔を届けます」
「お客様の“欲しい”を叶えます」
みたいな、よく見かけるやつですね。
なぜ、プレスリリースに書いてはいけないのか?
その理由は、
そもそもの
「テレビ取材を獲得できるプレスリリース」のルールを
知っていれば一目瞭然です。
普段から口すっぱく言っていることですが、
年も変わりましたのでまずは、
「テレビ取材が取れるプレスリリースのルール」という
超基本的なことから改めてお伝えしておきますね。
《「テレビ取材が取れるプレスリリース」3つのルール》
★ルール1:「テレビマンが興味を持つこと」だけを書く!
「プレスリリースを送っているのにテレビ取材が来てくれない!」
という相談をよくいただきます。
なぜ取材が来てくれないのか?
その理由はハッキリしています。
それは、
「テレビマンが興味を持つ情報」を
プレスリリースに書いていないからです。
たったそれだけ。
では、取材が取れないプレスリリースには
何を書いてしまっているのか?
それは、
「“自分が伝えたいことだけ”を書いてしまっている」んです。
これでは、
テレビマンが興味を持ってくれません。
「自分が伝えたいこと」=「テレビマンも興味を持つ」
とマッチしていればいいですが、
気をつけて書かないと、確率低いです。
そして、
テレビマンに興味を持たれない
「自分が伝えたいこと」の代表的なのが、
『会社のビジョン』ってやつです。
とにかく皆さん書いちゃいます。
しかし残念ながら、
「会社のビジョン」に興味を持つのは、
そのビジョンを一生懸命考えた「自分だけ」です。
これはテレビマンに限った話ではなく、
基本的に、人は他人のビジョンになんて、
まったく興味がありません。
自分自身に置き換えて
考えてもらえればわかりやすいですよね。
例えば、
あなたが普段よく行く飲食店の
ビジョンって知ってますか?
あなたが気に入って買った洋服メーカーの
ビジョンって知ってますか?
あなたが良く行く、
レンタルビデオショップの
ビジョンって知ってますか?
Amazonのビジョンって知ってます?
グーグルのビジョンは?
アップルのビジョンは?
そうです。
たとえ、
普段お世話になりまくってる世界的な超メジャー企業でも、
よほどのビジョンマニアでもない限り、
知らないですよね。
では、それはなぜか・・?
「興味がないから」です。
一般の人もテレビマンも一緒です。
そして、
プレスリリースには、
「テレビマンが興味を持つことだけ」を書く。
なので、ビジョンは書かない!
説明すればご理解いただけるとは思いますが、
書いてしまう人が本当に多いです。
どうしても書きたくなっちゃうのか?
書いたほうがいいと思っているのか?
はわかりませんが、
とてももったいないので、
もしプレスリリースを書くときは注意してくださいね。
★ルール2:「書かないとわからないこと」だけを書く!
これも超基本的なことですが、
テレビ取材を獲得するプレスリリースを作るには、
「書かないとわからないこと」だけを
書くようにしなくてはいけません。
例えば、
・何をするのか?
・なぜ、するのか?
・いつ、するのか?
・そもそも、何を取り上げて欲しいのか?
といった情報ですね。
これは、
本人にしかわからない情報なので、
書いて欲しいわけです。
けど、
「ビジョン」って、
ほとんどが冒頭でも書いたような、
「私たちは最先端のテクノロジーで世界に笑顔を届けます」
「お客様の“欲しい”を叶えます」
みたいな感じでおさまるじゃないですか。
わかりやすく言えば、
どこの会社もだいたい同じ、じゃないですか。
プレスリリース的にこれの何が問題なのかっていうと、
「書かなくてもわかる」ってことなんですよね。
ある程度予想できる、というか。
予想の範疇と言いますか。
なので、
よほど予想外の尖ったビジョンなら、
まだわかりますが、
まぁそれでもルール1と3の理由で
書かないほうがいいですね。
★ルール3:「宣伝臭」を消す!
テレビマンに興味を持ってもらうプレスリリースにするには、
「宣伝臭」を消さないといけません。
理由は、下記の記事でもざっくり書いてますので、
詳しく知りたい場合は読んでみてください。
↓
《99%の失敗するプレスリリースに欠けているのは「◯◯」だ!》
なぜ、テレビ露出では“普通のおばちゃん”が一番成果を出せるのか?
「宣伝に利用される」ことに対して、
敏感になりまくってるテレビマンにとっては、
プレスリリースなどから
「宣伝臭」がただよってきた瞬間に、
拒否反応をしめします。
で、
今回のテーマである「ビジョン」というのも、
宣伝臭をプンプン匂わせちゃう代表的なヤツです。
テレビマンからすると、
「あぁ、はいはい。」
って感じです。
よほど他の部分で面白いことが書かれていれば良いですが、
大体そうじゃないので、
即、シュレッダー行きになってしまうことが多いです。
といった感じなのですが、
もちろん、
「ビジョンを持つこと」自体を否定しているわけではありません。
企業の指針として、
自分自身や社員、スタッフの方向性を見失わないために、
ビジネスとしては絶対に必要だと思っていますし、
当然、弊社でも作っています。
あくまでも「テレビ取材を獲得する」という観点では、
ビジョンの打ち出し方に要注意!ということと、
実際、これが原因で却下されちゃってる会社さんがとても多いので、
もしテレビで取り上げられたいな〜という場合は、
参考にしてみてくださいね!