テレビ局の中で、
今最も勢いがあるのは、
テレ東です。
「Youは何しに日本へ?」
「家、ついて行ってイイですか?」
「池の水ぜんぶ抜く」
といった「独自路線」の企画が
ウケてるわけですが、
テレ東の独自路線は、
「戦争が始まってもアニメを流す」っていうくらい、
今にはじまったことではないわけです。
では、なんで今になって、
他局が軒並み苦しんでる中、
テレ東だけが次々とヒット番組が生まれているのか?
その理由は、
番組が生まれるまでの
’経緯の違い”が圧倒的に大きいです。
テレ東のヒット番組って、
「日本に来てる外国人って何しにきてんだろ?」
「終電逃した人に家までついって行ったらどんな感じなんだろ?」
「池の水ぜんぶ抜いたらどうなってんだろ?」
っていう、
スゲー個人レベルな発想から生まれてる企画が
多いんですよね。
これって、
今で言う、
「◯◯してみました!」みたいな、
いわるゆ「YouTuber」的なネタと共通するところが
大きいんですよね。
このあたりが偶然なのか、狙いなのかは
わかりませんが、
それが「現代のノリ」と
ピッタリとマッチしていることは間違いないわけです。
テレ東が元々持っていた
「独自路線」に「現代のノリ」が加わったことで、
圧倒的な存在感を放ってるのが、
テレ東人気につながっている所以です。
カッコよく言えば、
「時代が追いついた」
ってやつでしょうか。。
「じゃあ他のテレビ局も同じことができないの?」
っていうと、
できないんですよね。
番組が生まれるまでの”経緯”が
あまりにも違いすぎるから。
他局は、
個人的な発想から番組が生まれづらいんです。
「こんな面白いことを番組にしたい」
ではなく、
「何か、これまでにない新しいクイズ番組を作ろう!」
「最近人気の芸人◯◯をMCにして新バラエティを作ろう!」
っていう”目的”が最初に生まれてしまうことが多い。
だから、
本当のオリジナリティある企画が生まれにくいんです。
「これまでに無い画期的なクイズ番組が生まれました!」
って言われても、
視聴者からしたら「知らなんがな」って話なわけですが、
それをやり続けてしまってるのが、
各局テレビ局の現状です。
顧客目線になってるつもりが、
テレビ局全体が
実は思いっきり自分目線で番組を作ってしまってるんですよね。
テレ東の企画もそれで言うと、
圧倒的な「超個人目線」から企画が生まれているように思えますが、
これも貫き通すことができれば、
しっかりと視聴者に刺さる番組になるわけです。
「企画のための企画立案」ではなく、
「自分が見たい!」ものを企画にすることが
より重要な時代になってきたと言えるでしょう!
これは、
決してテレビ業界だけに言えることではないですよね。
「商品作りのための商品作り」
「サービス作りのためのサービス作り」
「お店作りのためのお店作り」
「会社作りのための会社作り」
ではなくて、
「本当に自分が欲しいものを作る」
「自分だったら絶対受けたいサービスを作る」
ことができたら最強ですよね!